院長日記

体外受精をしないのはお金の問題だけですか?

Reset静岡店では、初回のカウンセリング時に必ず、現段階での不妊治療の状況と、今後、どの段階までステップアップしていく意思があるか確認します。
タイミング療法から始まり、人工授精、体外受精、必要なら顕微授精を検討しないといけない場合もあります。あっという間に月日が経ち、気付くと半年、一年と時間が経ってしまうため、計画的に考えてもらいたいからです。

  • 自然妊娠しか考えていない
  • 人工授精までならやってもいい
  • 必要なら体外受精もやる覚悟はある

だいたいみなさんこんな感じです。どこまでやるかは夫婦で決めることですから、特に正解はありません。夫婦で話し合って決めるべきことです。
しかし、その結論が「お金」を中心に話し合われていたら、ぜひもう一度、じっくり考えて自分の意思を確認してもらいたいです。

お金は生活する上で必要なものですから、物事の判断を下す大きな要素の一つです。でも、お金の問題はなんとかなります。節約したり我慢しないといけないことも出てきますが、意外となんとかなっちゃいます。体外受精などでは助成金も用意されていますので、思っているほど自己負担も少なくて済む場合もあります。
ところが、年齢だけはなんともならないです。時間は待ってくれないし、誰も補助してくれません。

倫理的な問題で「体外受精まではちょっと…」と言うのであれば、そこは考え方や価値観の問題ですから誰も何も言えません。また、人によって必要な治療は異なります。本当に自分に体外受精が必要か?場合によってはまだそこまで考えなくてもいい人もいます。お金だけに捕らわれないで、もう一度自分と向き合って、旦那さんと話し合って考えてみてください!

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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