院長日記

不妊治療にも”投資”という考え方

前回少しお話しましたが、私は物ごとをすべて”投資”という考え方をします。投資と言っても、「株や投資信託などに投資する」わけではありません。将来の自分のために費やすもの全てを指します。

「お金」の話が一番わかりやすいと思います。

  • 資産運用のために株を買う → これももちろん投資の一つですが…
  • 自分の知識を増やすために本を買って読む
  • 自分の経験を増やすためにお金を払って技術セミナーへ参加する
  • 半年、一年後を見据えてスタッフを採用し、教育する

たとえ今の状態なら一人で店舗運営できたとしても、頑張って患者さんが増えたとき、一人で回せなくなると患者さんに迷惑をかけることになります。だったら早めにスタッフを採用し、その時を迎える前までに一人前になってもらえるように教育しないといけません。人を採用するにも教育するにもお金と労力がかかります。(教える労力がかかるのに、人件費は払わないといけません。さらに言うと、人件費は教える側・教えてもらう側両方に支払わなければなりません。他にも経営者にしかわからない経費はたくさんあります。)お金はかかりますが、これは将来への投資だと思っています。

今の例では、お金だけでなく、「労力」も投資という考えになります。「将来のために頑張る」。そのための「時間」を使うことも投資になります。(実際、「お金」=「労力」=「時間」でもありますが、混乱するといけないので深くは語らないでおきます。)
つまり、お金だけでなく、将来のために時間を使う、努力することは、すべて投資していることになります

そして、投資した結果は、必ずしもお金として返ってくるとは限りません。知識として返ってくることもあれば、余裕のある時間として返ってくることもあります。一つの経験として返ってくることもあれば、喜びとして返ってくることもあります。自分の思い描いた結果とは違う形で返ってくるかもしれません。しかし、投資した数が多ければ多いだけ結果は返ってきます

さて、ようやく話を妊活に戻しますが、妊活においてもどれだけ投資したかによって、返ってくる結果は違います。それは必ずしもお金とは限らず、それに掛けた時間であったり、労力であったり、どれだけ妊活に掛けたか?によります。お金も時間も労力も掛けずに現状を変えることは難しいです。(ただ妊娠に関しては、努力しなくても出来ちゃう人がいるのも事実ですが。)
リセットへお越しの方へは、初回の体験後にも少しお話していますが、「仕事にかける時間よりも、もう少し妊活(不妊治療)にかける時間を増やして欲しい」と思います。仕事に追われていると、あっという間に時間が経っちゃいますから。あなたは妊娠のために、何をどれだけ投資しますか?

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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