院長日記

AMHを気にし過ぎないで

暑くなってきましたね。コロナと熱中症のダブルで気を使わないといけないため、気が疲れます。早くワクチンが出来てくれないと、完全な解放感を味わえません。半年、1年とこの状況が続くと思うと嫌ですね。コロナと上手に付き合っていかないといけませんね。

さて、最近、AMHの値を気にする方によくお会いします。AMHは確かに高い方が安心感があると思います。ただ、極端に低くない限りは急げばいいだけなので、そこまで気にしなくていいと思います。
女性の卵は生まれながらにして数が決まっています。そして、歳と共に生理周期を繰り返し、卵巣内で成熟と排卵を繰り返すことでだんだん数が減少してしまいます。そして、ある年齢のあたりで卵の在庫が無くなってしまい、閉経します。
AMHの値は、卵の残りの数が多いか少ないかの目安になります。値が低いと残りの数が少なくなっていることになります。卵の質が落ちているわけではないので、妊娠を望む方は、早く妊活をスタート切ればまだ問題ありません。ただ、それ相当の卵子の質の低下もあるかもしれませんから、早くから動き出すに越したことはありません。「もう少し様子を見てから」とか言っていると、あっと言う間に時間が経ってしまいます。
男性はあまり不妊治療に対する知識が少ない方が多いと思います。実際、30代の女性でも、AMHが40代相当の値だと言われたら、少し急いで妊活をスタートしたいですが、男性からしたら、「まだ30そこそこなのに、そんなに慌てなくてもいいでしょ」となるかもしれません。40歳くらいで結婚した場合、「まだ新婚なんだから、もう少し様子見てもいいでしょ」。そう思う方が多いと思います。
妊活は夫婦で行うため、旦那さんの協力は不可欠です。旦那さんにも正しい知識を付けてもらう必要があります。「男性のための不妊治療の基礎知識」みたいな本は無いのかな?10分くらいで読めちゃうくらいに簡単な本じゃないと、よほど積極的な方以外は読んでくれないでしょうね。このサイト内のどこかにまとめようかな?
ニーズがあればまたチャレンジします。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。