院長日記

血液検査の結果をお持ちください

最近、既存でお越しの方に声をかけて健康診断の結果を持参いただくよう、お願いしています。

今までは口頭で「大きな異常はない?病院での検査結果で引っかかるものはない?」と聞いていました。ただ、そうすると、利用者さんの自覚していることだけの返事になってしまい、細かく自身の体を把握している方ならよいのですが、うっかり忘れていることもあるため、血液検査の結果を持ってきてもらい、少し分析していこう!ということになりました。
妊活を始めると、恐らく病院で始めに血液検査を行うと思います。そうでなくても、会社の健康診断などで血液検査は行っていると思います。不妊治療を本格的にスタートしていたら、FSH、LHのような女性ホルモン、黄体ホルモンやプロラクチン、甲状腺ホルモンなどの値もあれば一緒に見させていただいています。

そこで最近感じたこと。みなさんの「問題ない」という感覚と、我々の「問題ない」という感覚には少し隔たりがあるということ
例えば、ヘモグロビンの値が基準値が 11~15g/dL と表示されているとき、11.1g/dLなら問題ないと判断します。検査結果表にもA判定が付いています。だけど、この基準値って実は検査会社(あるいは病院)によって違いがあります。統計上、検査会社が独自で出した基準値だといいます。
別の病院で検査していたら、11.1g/dLは、もしかしたら引っかかる恐れもあります。ギリギリ範囲内に入っていた場合は要注意です。
あとは、問題ないという感覚にも個人差があります。値が少しくらいオーバーしていても、これくらいなら問題ないという人もいます。旦那よりは良いという人もいます。少しオーバーしたくらいのものって、まだ危機感が無いから単純に覚えていないこともあります。

そして、何より、この検査基準値は、普通に日常生活を送る上で問題ないかどうかの値であって、妊娠を望む場合は少し話が違ってきます。「この項目は、もう少しあった方がいい」というものがいくつかあります。
「○○さんは、もう少し~~を摂った方がいいな!」と思う場面が意外とあります。また、「〇〇と●●の値を上げたいね」というと「○○と●●のどっちが大事?」と、対策をどちらかに絞ろうとする人もいます。両方大事なんです。

病院では「○○の値が低いね」と言われたけど、それ以上の指導はなかったということもあります。じゃあ、どうすればいいの?ということになります。その辺もしっかりサポートしていけたら、結果はさらに出るだろうと確信しました。

健康の意識が低い人が、数値がオーバーしているというのは当たり前ですが、意外と健康の意識が高い人に限って値が低すぎるということも結構あります
心を満たして欲しいため、細かい食事制限はリセットではあまり行っていません。ただ、ホルモンの値が高い、低いだけでなく、そうなる原因が血液検査の結果から見えてくることが結構あって、時と場合によっては制限も必要だなと改めて感じました。
これから新規でお越しの方は、初回にぜひ血液検査の結果もご持参ください!具体的なアドバイスは医師法に触れるためできませんが、じっくり見させていただき施術の参考にさせていただきます。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。