院長日記

肝臓と妊活

日曜日の朝の番組「健康カプセル!ゲンキの時間」。今回は肝臓について【肝臓の病気「太っていない人」「お酒を飲まない人」も油断禁物…肝臓の数値ALTに注目!脂肪肝・肝硬変の原因と対策】
妊娠と関係ないと思われるかもしれませんが、人の体は全てが関係し合います。まずは、番組の内容の要点だけ説明します。

お酒・死亡・ウイルスなど、攻撃が防御を上回ってしまうと肝臓に負担がかかります。それが、脂肪肝や肝硬変などに繋がってきます。そして、肝硬変になると元の状態に戻るのが難しくなります。
肝臓が壊れると酵素が血液の中に出てきて、AST、ALT、γ-GTPの3つの数値が上昇します。中でもALTは肝臓が壊れた時に特徴的に増え、肝臓そのものを判断するのに最適とのこと。ALTが30を超えると要注意。
お酒を飲まない、太っていないのに肝臓に炎症という瘦せ型NASHが増えている。女性は男性の3分の2の量で肝障害が起こってしまう。

良質なたんぱく質を中心とした食事を心がけること。コーヒー、緑茶が肝機能改善の効果が期待できる。
また、筋肉は第二の肝臓と呼ばれていて、肝臓に似た働きもあり、たんぱく質の貯蔵、糖質の取り込み、アンモニアの分解なども行う。筋肉量が増えることで、肝臓の負担が減り、肝機能が改善する。とのことでした。

肝臓はアルコールなどで負担がかかるイメージがあると思います。解毒作用の働きがあるため、アルコール含めた乱れた食生活(糖、脂質も含む)において、体に対して不要なものを処理してくれます。適度に働くことには問題ありませんが、「過剰」なことに問題があります。
そして、肝臓はエストロゲンとも関係しています。エストロゲン低下で肝機能も低下します。閉経後の体調不良はこれも一つの原因にもなります。逆に、肝機能低下でエストロゲンの代謝・分解能も低下します。妊活にも関係してくる気がしませんか??
病院ではなかなかそこまで触れないと思います。ホルモンの数値が低ければ足す、高過ぎれば抑える。最終的にはそれが必要ですが、そうなった原因を辿っていくと、改善するべきポイントは意外とあります。元から改善したいところです。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。