院長日記

不妊の一般的な検査

クリニックでの不妊治療をスタートした際、まずは一通りの検査から入ることが多いと思います。代表的なものを挙げますが、これら全てを必ずしも行うわけではありません。状況に応じて行われます。

血液・ホルモン検査

基本的な健康状態を調べるために行われます。生理2~5日目などに、貧血、糖尿病、肝臓の様子などをチェックします。同時に、各ホルモンの値もチェックし、正常に分泌されているか調べます。

卵管造影検査

子宮腔から卵管へ造影剤を注入して、詰まりがないか、異常が無いか調べます。生理終わりから排卵までの低温期に行われます。検査によって通りが良くなり、妊娠しやすくなることもあります。

通水検査 など

卵管が詰まっていないか、生理的食塩水などを通します。検査によって通りが良くなり、妊娠しやすくなることもあります。

超音波検査

超音波により、子宮や卵巣を観察します。子宮筋腫、子宮内膜症が無いかなど、さまざまなことがわかります。痛みもあまりありません。

フーナーテスト

タイミングを取ったあと、膣内に精子が元気にいるかどうかを検査します。異常が見られた場合、精液の問題か精子と頸管粘液の相性の問題が疑われます。

精液検査

精子の数や運動率など調べます。男性の体調によって変化しやすいので、何度か行うこともあります。フーナーテストに異常が無ければ行われないこともあります。

他にも、頸管粘液や抗精子抗体を検査することもあります。不妊治療と言うと、特定不妊治療施設(体外受精まで行う病院)が有名で、そういった病院名が頭に浮かぶかもしれませんが、必ずしも不妊専門クリニックでなくても検査くらいは行えるところは浜松にもたくさんあります。まずは夫婦とも、どちらにも異常がないか、検査くらいはすることをオススメします。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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