院長日記

健康な体づくりの基本

GW明けくらいから、体調不良の方が多くいます。天候や気温差もありますが、五月病みたいなものがあるのでしょうか?予約のキャンセルをする方も一定数います。
それでも、今月もすでに3人の妊娠報告をいただきました!良いペースで来ています。

妊娠する人と体調崩す人の違いって??

これらの違いが出るのは何だろう?いろいろ考えました。
まず思いつくのは「仕事の影響」です。多忙、ストレス、プレッシャー。妊活に影響する要素はいろいろあります。自律神経やホルモンバランスを乱すものは、すべて妊活に影響します(妊活だけじゃないけどね)。仕事の内容によっては、これらすべてが含まれている場合もあります。仕方ないけど、仕方ないで終わらせたくないです。何か対策をしないといけません。
ただし、妊娠した人でもこれらを抱えている人ももちろんいます。仕事だけが原因ではないでしょう。では、他に何でしょう?

体力、エネルギーの問題があります。体力が落ちている人は、体調を崩しやすいのはわかると思います。体力、エネルギーが満たされている人は、子宮・卵巣へもエネルギーが回ります。ここの問題はとても大きいと思います。仕事で体力を消耗しても、それを超える体力を持っている人は乗り越えられます。

ここで関係することは、「栄養」が満たされているかどうかです。みなさんは、自分が自信を持って「栄養が満たされている」と言えますか?恐らく多くの人は
「何でもバランス良く食べるようにしているし、妊活に良いと言われるサプリを飲んでいるから大丈夫だと思うけど…、でも自信があるかと言われると…」
そんな感じではないでしょうか?
栄養に関しては、語ると長くなるのでここでは話しませんが、当院へ初めてお越しの方で大丈夫だろうな〜と思う人は、ほんの一握りしかいません。多くの方は、「ネットで良いと聞くから〇〇を飲んでいる」という感じで、表面的な知識はたくさんあるけど、それらが繋がっていなかったり、本当に自分の体に必要なものかどうかもわかっていません。人によって必要な栄養素は異なります。
さらに言えば、糖や脂質も大事な栄養素です。三大栄養素の中の2つです。摂り過ぎで問題視されていますが、控え過ぎている人も多いです。

結局はバランス

「需要と供給」。昔、学校で習った言葉ですが、妊活の体作りでも大事な考え方になります。妊活向けに言い換えると、「必要とするエネルギー量実際のエネルギー量」。このバランスが大事になります。
多忙やストレスは、必要とするエネルギー量が増加します。実際のエネルギー量を増やさないと、体は対応できません。そのためには栄養もたくさん摂取しないといけません。ここのバランスが保てていないと妊娠は難しいです。そして、この考え方は妊娠に限らず、健康な体作りで共通した考え方になります。

「ビタミン〇〇が〜〜に良い」とか、それらも大事ですが、まずはこのバランスが取れていること。最低限、同じくらいのバランスを取れていること。できれば実際の生成量が上回っていることが望ましいです。
ビタミン、ミネラルだけが栄養じゃないです。三大栄養素もしっかり摂りましょう。

先日、当院の体づくりの理論、考え方を改めてまとめました。今後、これを公開していこうと思います。これを自分と照らし合わせてもらえば、何が必要か見えてくると思います。この”バランス”というのもその中の1つになります。
人体は、表面的なアプローチでなんとかなるほど容易ではありません。ただし、しっかり分析し、理解した上で対策すれば、思っているほど難しくもありません。不妊治療を進める前に、こういったところから整えていくことで、体質改善が行われます。これは、肩こり、腰痛、頭痛などにおいても同様です。参考にしていただきたいです。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。