院長日記

目先の損得にとらわれないように

妊活では、よく旦那さんとの価値観の違いからもめることもあります。男女の考え方の違いは、妊活に限らず昔からあります。
女性は、ショッピングで洋服やカバンなどを買い、「前にも買ったばかりじゃん。同じ様なものばかり買って…」と男性に文句を言われます。逆に男性は、趣味の車など大きなものにお金を使い、「あんなものに〇万円も使って…」と女性から非難を浴びます。

昔は私もそう思っていましたが、最近はそれぞれ理解できるようになってきました。それが本人にとって心の支え、ストレス発散になるのなら必要なことかな~と。周りから見てもったいないと思っても、価値観が違いますし、それのおかげで心の健康が保たれているのなら、むしろ無くてはならないものかもしれません。マッサージや温泉旅行にお金を使うのと同じかなと。もちろん限度はありますけどね。

私はよく、「時給」や「一日あたり」、または「1年間でいくらか?」などと物ごとを考えます。

  • 行列に並ぶのは嫌だけど、1時間並んで5,000円安く買えるなら並んでも良いかな。時給5,000円のバイトなんてなかなか無いし。
  • 浜松市から静岡市まで車通勤していますが、今のペースだと2年半で10万㎞超えます。売る時価値がなくなり、ほとんど値段がつかないな。例えば250万円で買った車なら年間100万円償却しているな。だったら10万円で安い車を買って1年間乗り潰したら、年間10万円で済むな。
  • 5万円かかるシステムだけど、導入したら年間20万円経費が浮くな。

そんな考え方をします。もちろん他にもいろんな要素が絡んできますが、大まかな目安にはなります。また、今回は分かりやすくお金で表現しましたが、得られるメリットは経験だったり、時間だったり、心の安定であったり、さまざまな形で自分に返ってきます
そうは言っても5万、10万とお金がかかれば悩みます。10万円もったいないという人もいます。家族や仲間の許可が必要なこともあります。でも、一時の出費に翻弄されては、全体が見えなくなってしまいます。目先の損得だけで判断せずに、長い目で見て自分にどれだけ返ってくるか考えます。

妊活は特に出費が大きいと思います。体外受精をすれば何十万とかかります。どうしても出費に目が行きがちですが、返ってくるものも大きいです。

  • 出来たときの喜び
  • 出産の感動
  • その後の子育ての経験・思い出(個人的には、これが一番大きいと思っています)
  • 子供のおかげで頑張れる
  • 自分が歳を取ったとき、支えてくれる

本当に大まかに書きましたが、それぞれが非常に大きく、深く心に刻まれます。それぞれが一つの記事になりそうです。そこまで熱心じゃなかった旦那さんが、子供ができた途端にガラッと変わることも多くあります。仕事で大変なことがあったときにも「頑張らなきゃ」と、大きな心の支えにもなります。子育てにもお金や苦労がたくさんかかりますが、お金に変えられない「財産」として返ってきます。(子供が将来たくさん稼いでくれたらお金としても返ってくるかもしれませんね。)

  • 今はお金がないから
  • 今は遊びたいから
  • 今は仕事が楽しいから

それも価値観なので否定はしませんが、長い目で見て心豊かな生活を目指してもらいたいです。そのための「今できる行動」をしてください。みんなで幸せになりましょう!

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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