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院長日記

男女の生殖の違い

妊活でよく問題になることの一つに、夫婦の価値観の違いがあります。不妊治療まで踏み込むか?不妊治療もどこまでやるか?人工授精までにするか?必要なら体外受精まで行うか?それぞれの夫婦によって違いますし、夫婦間でも意見が分かれます。
男性脳と女性脳という言葉もあります。男性の会話は結論を求めるのに対して、女性の会話はプロセスを大切にします。こんな違いがいくつかあります。ただ、個人差はあります。性別で分けるのも時代に沿っていないかもしれません。

何が男女で違う?

それでも、ハッキリと男性と女性で違うこともあります。それは、生殖能力とその仕組みです。
まず、形態の違いはハッキリしています。男性の生殖器は陰茎・陰嚢、女性は子宮・卵巣をメインとしています。しかし、これら生殖器は、形もそうですが機能する仕組みも大きく異なっています。

男性は自律神経

男性の生殖器は、自律神経の影響を大きく受けます。
五感が刺激されると仙髄の勃起中枢(S2-4)が興奮し、骨盤神経(副交感神経)を介して陰茎海綿体の血管や海綿体洞の平滑筋を弛緩させます。それにより海綿体洞に多量の血液が流入し、海綿体内の圧が上昇し、拡張した海綿体洞は白膜下静脈を圧迫し、血液の流出が妨げられ、勃起が起こります。つまり、骨盤神経という副交感神経が働くことによって勃起が起こります。

女性はホルモンで生きている

女性の場合はもう少し複雑です。女性のみなさんでしたらある程度の知識はあると思いますので簡単にだけ説明します。
卵胞や黄体から放出されるエストロゲンやプロゲステロン、さらにそれらの上位には、脳の視床下部、下垂体前葉などからGnRH、LH、FSHというホルモンによってコントロールされています。これらが生理周期によって、放出を促したり、ネガティブフィードバックによって制御されたりします。さらに、プロラクチンや甲状腺ホルモンなどのホルモンの影響も受けます。女性は年間通してずっとホルモンの影響を受けます。
さらに言うと、閉経後もエストロゲンの減少などで体の不調や骨粗鬆症などにも繋がります。女性は一生を通して常にホルモンの影響を受けています

健康な体づくりとタイミング

ホルモンの影響でイライラする時期もあると思います。妊活が思うようにいかない、旦那さんが協力的でない、協力的だけど仕事でいない、疲れてる、など、いろいろあると思います。
タイミングを取れずイライラする時には、どうしても旦那さんへのあたりが強くなりがちです。しかしそれは逆効果です。男性は副交感神経が働かないと夜の元気は出ません。仕事で気が張っている、ストレスを抱えているようでしたら、いたわってあげることが必要です。イライラする気持ちをグッと抑えて、リラックスしてもらうことが大事です。
女性は日々の生活がホルモンに影響し、体調にも大きく影響してきます。女性の体づくりは任せてください!でも、妊活には”女性の体づくり”と”タイミング”が大きく影響します。意外と男性もデリケートなんです。妊活したい自分のためだと思って、うまくコントロールしてください!

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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