院長日記

急がば回れ(体外受精の前にやること)

先日の記事の続きではないですが、私は現在、浜松から基本は毎日車で静岡市までバイパスで通勤しています。運転は嫌いじゃないのでいいのですが、それでもやはり、時間が気になります。空いていれば1時間30分ほど、混んでいたら2時間ほどかかります。往復したら4時間です。時間がもったいないですよね。
少しでも時間を短縮するためにも、空いている道を利用しています。家の前の道を進めば国道1号線へ出ます。そこを左折し、1号線へ乗ったら後はずっと道なりで静岡市内へ入ってしまいます。静岡市内へ入ってからも、バイパス降りるときに右折したら、途中1回左折するだけで、リセットの近くまで来ちゃいます。
しかし、そんな黄金ルートは間違いなく混みます。そもそも、浜松市内で1号に乗るまでに朝の渋滞にハマります。そこを初めはショートカットして抜け道を探していました。でも、みんな同じことを考えますので、やっぱりどこかで混みます。
そこで考えました。
よし、逆転の発想で行こう!
少しだけ回り道になりますが、わざとこっちの道を使った方が田舎道だし空いてるじゃないかな?と考えました。今日、早速その道を通ってみましたが…。予想的中!すんなり1号に乗れちゃいました!
これでまた一つ渋滞回避の道を見つけました。我ながらよくやった!一つの道にこだわっていると見つけられない道でした

柔軟な頭を持ってみてください。不妊治療をしていると、「また生理がきちゃった」と落ち込み、それが続くことで、気持ちがどんどん落ちてきます。必死になればなるほど周りが見えなくなってきます。

  • こんなに頑張っているのに、どうしてなんだ?
  • 何をしたらいいんだ?
  • もうすべてやり尽くした。
  • もう私には無理なんじゃないか?

殻にこもってしまいます。それで諦めてしまう人もいます。
でも、例えば、不妊治療の病院へ行くのが嫌で自然妊娠を望んでいるという人ならば、その殻から抜け出せば人工授精、体外受精とまだ可能性が広がります。人工授精までと決めていた人でも、その殻を破れば体外受精という手段もまだ残っています。
また、夫婦で決めたことだから、私一人では決められないという人でも、自分の体質改善は自分の意思で行えます。(妊娠に限らず、自分の体のためでもあります)
殻にこもらず、広い視野を持っていればいろんな可能性が出てきます。常識などに捕らわれるのも同様です。
体外受精には多額な費用がかかります。でも、早めに取り組めば、1回目などは結構な補助がでます。そのため、どうせ「やる!」と決意をしたら、なるべく1回で成功させたいですよね。原因もわからず、なんとなく人工授精、体外受精と進んでいくよりも、体質改善に臨んで体内環境を整えてから行った方が絶対に確率は上がってきます。何度やってもダメだった方が体質改善に挑んでから再挑戦したら1発で妊娠できた!なんて方をたくさん見てきました。

早く欲しいからいきなり体外受精をやってしまうという人もいます。それはそれで一つの手段ですのでいいと思います。ただ、早く欲しいからこそ、早く体質改善に臨んで欲しいです。それから、時間がある方ならもう少し自然妊娠に期待してもいいです。時間が無い方こそ、1回の周期を大事にするためにも、体質改善して、より確率を上げてから体外受精に臨んで欲しいです。急いでやって裏目に出ないようにね。急がば回れです!

※ 決して体外受精をしなさいと言っているわけではありません。自然妊娠している人もたくさんいます。リセットでは、その方の状況に応じたアドバイスをいたします。ご相談ください。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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