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院長日記

不妊治療と炎症について

医学博士の池谷敏郎先生の著書「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない」という本があります。

知らなければ一生損する! 病気・老化の原因を”根本から断つ”絶対的方法
あまり知られていませんが、じつは、炎症が私たちの「健康」や「老化のスピード」に大きく関わっています。30代以降、「ぐっと老け込む人/ずっと若々しい人」「病気がちな人/100歳まで健康な人」を分けるのは、この体内の炎症なのです。

医学博士 池谷敏郎 著書 内表紙より引用

そもそも炎症って?

炎症の4主徴は、発赤、発熱、腫脹、疼痛 です。「赤く、腫れて、熱を持って、痛い」という状態です。足をぶつけて赤く腫れる。そんな炎症はイメージしやすいと思います。この反応は、損傷した部位を修復するための反応であって、体を守るための反応でもあります。

しかし、実は体内でもあちこちで同じような反応が起きています。小さな炎症がダラダラと続く状態(慢性炎症)は自覚症状が無く、さまざまな疾患の原因ともなっていると言います。腸炎、うつ、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息など、池谷先生の本にはこれら疾患別に解説されています。花粉症やアレルギーなども体を守るための反応であって、皮膚や体内で小さな炎症が起きています。今回は炎症の概要だけ話すつもりなので詳細は省きますが、また近いうちにいくつかピックアップしてお話したいと思います。

炎症と妊活の関係

さて、これらの炎症が妊活とどう関係しているでしょうか?まず、一つ目。炎症は全身に飛び火するということ炎症を引き起こす物質(サイトカインなどのメディエーター)が血流に乗って全身を巡り、別の器官の炎症を引き起こします
池谷先生は歯周病と糖尿病の関係を例としています。「歯周病があると、糖尿病が重症化しやすい」。メディエーターが血流に乗って血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きを阻害します。

炎症は自然な現象

体質があまり良くない人は、目に見えない、自覚がないところでたくさん炎症が起きています。誤解しないで欲しいのは、炎症自体が悪いわけではありません。体を守るための正常な働きであって、誰でも起こる反応です。その反応がたくさん起こり過ぎていることや、慢性的に起きている場合は他の臓器へも影響を及ぼす恐れがあるということです。
人によっては、腸などの炎症をきっかけに、子宮や子宮内膜、卵巣、卵管にメディエーターが影響して炎症を引き起こしているかもしれません。

炎症を避けたいもう一つの理由

もう一つ、別の観点から炎症を考察すると、エネルギーの問題が出てきます。何度も言いますが、炎症が起きているということは、体を修復したり防御したり、外部から身を守るために戦っています。そこには大きなエネルギーが必要になります。
摂取するエネルギー源が限られている中、少しでも婦人科の臓器へ送ってあげるためには、他で余計なエネルギー消費は極力避けたいものです。子宮内膜炎など、直接妊娠に影響するものはもちろんですが、一見、関係ないように思える腸炎やアレルギーなどもなるべく改善させておきたいところです。卵巣に十分なエネルギー源がしっかり送られることで、卵胞も順調に育ち、質の良い卵子が作られます。

炎症体質は妊娠の邪魔をする

こうした炎症が減ることが、「=体質改善」とも言えます。それは、不妊治療中だけでなく、不育症や妊娠中のツワリにも影響してきます。さらに言えば、その後の老化スピードにも関係してきます。「老化した細胞が炎症を引き起こす物質を巻き散らす。周りの細胞がそれの影響をまた受ける」と言います。老化の加速にも繋がります。
体の不調部位では、それを正常化させるために炎症が起きていると思ってください。その炎症は妊活に限らず、必ず対策をするべきだということを理解してください。

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鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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