院長日記

高プロラクチン血症ってどうして良くないの?

長く妊活に携わっていると、流行りのように不思議と同じ疾患をお持ちの新患さんが続くことがあります。たまたまでしょうが、最近は高プロラクチン血症と診断されたという方が何人か続いています。プロラクチン(PRL)の値が高いと言うことですが、これは不妊に繋がりやすくなります。なぜ、良くないのか?

下垂体からのプロラクチン分泌が過剰になると、血中プロラクチン濃度が上昇し、視床下部でプロラクチン抑制因子であるドーパミンが生成されます。ドーパミンは、プロラクチンの生成を抑えようとするとともに、ゴナドトロピン放出ホルモンの分泌も抑制するため、LH、FSHの分泌も低下し、性腺機能が低下します。ドーパミンは幸せホルモンである一方、過剰な場合にはデメリットもあるのです。バランスですね。当然、ストレスが影響することもあります。

では、なぜプロラクチンの値が高くなってしまうのか?原因はさまざまですが、

  • 下垂体に腺腫があるなどの下垂体の問題
  • 視床下部の問題または、視床下部からの伝達の問題
  • 薬剤による影響
  • 甲状腺機能が低下している

などが挙げられます。抗精神病薬、抗うつ薬、エストロゲン製剤などの薬が影響していることもあります。どこに原因があるか確定したり、治療をすることは医師にしかできませんが、補助的に自分で行えることはあります。食生活や生活習慣で、自分で良くないと思うこと、乱れていると思うことがあれば、まずはそこから見直すことも大事になります。
橋本病などの甲状腺の機能の低下はホルモンの問題でもあります。ホルモンを整えるために何ができるかを考えることも良いと思います。
妊娠したときにプロラクチンはたくさん出て、おっぱいが出るように働きます。妊娠中に次の妊娠が起きてはいけないため、性腺機能を低下させてしまいます。妊娠した状態だと脳が勘違いしていては、いつまで経っても妊娠は難しくなります。もし診断を受けている方は、医師の治療だけに頼らず、自分でも自身の体と向き合っていきましょう。

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

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