院長日記

妊活にも腸や肝臓ケア①

臓器が働くにはエネルギーが必要です。そのエネルギーは摂取した栄養をもとに生み出されます。特に糖(グルコース)を燃料としてATPというエネルギーを生みだします。糖や脂質も必要なエネルギーです。しっかり摂取しましょう。

腸の状態はどうですか?

ところで、その栄養素ですが、ちゃんと摂っていても、今度は「消化されているか?」という問題もあります。ちゃんと消化されないと、「吸収できているか?」も怪しくなります。

食べたものは、腸で吸収されて、門脈という血管を通って肝臓に運ばれます。
しっかり胃酸を出して消化しないと、腸に負担がかかります。腸壁(腸粘膜上皮)が崩れてくると、消化しきれていない物が吸収されてしまうと、今度は肝臓に負担がかかります。腸は腸内環境だけでなく、腸壁も強くないといけません。

  • 生殖器まで回るくらい十分な栄養が摂れているか?
  • 腸内環境、腸壁がしっかりしているか?

これも大事なことになります。
さらに、サプリで補給していても、その栄養素がちゃんと吸収しやすい形になっているか?脂溶性ビタミンなどは、危険な形になっていないか?注意が必要なこともあります。

下痢、便秘

妊活には関係ないように思うかもしれませんが、下痢や便秘がある人は、そちらの改善もするべきです。

  • エネルギー生成に影響
  • もし腸に炎症が起きていると、その修復にもエネルギーが使われてしまう
  • 肝臓に影響
  • 自律神経の乱れの恐れ
  • 腸内環境は子宮内環境にも影響
  • 脳と腸は関係が深く、脳へも悪影響

これだけ影響する可能性があります。腸の状態も甘く見ないでください。

こちらもご覧ください「大事なポイント」「妊活にも腸や肝臓ケア②

鈴木 清文

鈴木 清文

静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。