いつもお世話になっている東京・新宿の光線研究所から研究会の発表資料が届きました。今回は便秘、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎などの腸疾患に関する報告でした。
不妊でお悩みの方の中にも、腸のお悩みを抱えている方、結構います。女性は便秘や下痢などに悩む方も少なくないです。腸内細菌やビタミンDの関与について書かれています。ビタミンDに関しては最近は妊活でも注目されています。ビタミンD不足が着床などへ影響するという論文もあります。
ビタミンDは、わざわざサプリなど飲まなくても、日光を浴びるだけで皮膚の下で作られます。リセットで行う光線療法の光は、人工的な太陽光のようなものです。それを安全な形で行っているため、ビタミンDのサプリは敢えて飲まなくてもいいよと指導しています。
便秘や下痢の場合、あまり深刻に考えない方もいます。下痢は腹痛などを伴い、痛くて辛いから放置できないけど、便秘の場合は余程酷くならない限り、放置してしまう人もいます。でも、どんなことでも、体が発する注意信号を無視してはいけません。腸内細菌や自律神経の問題もありそうです。私個人的には、妊活中の方には少なくとも骨盤内の臓器はすべて良い状態を保ってもらいたいと思っています。何がどう影響しているか?わかりませんから。
昨日、インスタでも載せましたが、「西洋医学は病気を治すが、東洋医学は体全体を見る」と言います。周りの環境ってとても大事です。
家が雨漏りしたとします。雨漏りした箇所を修理するのが西洋医学で、家全体を見るのが東洋医学。骨組みや傾きだけでなく、地盤や日当たり、風の強弱など、環境を含めて全体を見ます。直接修理することももちろん必要ですが、視野を広げて見ないと、同じことをまた繰り返す可能性があります。そもそも基礎がしっかりしていないと、完全に直せないかもしれません。
私はこの考え方が大好きで、医学に関する事以外でも、広い視野で物事を見るように意識しています。ヒアリング、カウンセリングに時間をかけているのも、その人の環境(背景)がわかると見えてくることもあるためです。光線療法自体は東洋医学かどうか?何とも言えないところです。科学的な根拠もありますし、新宿の診療所は医師が行っています。ただ、体全体を見ていることを思えば、東洋医学的要素もあるのかな?と思っています。
どちらが良い・悪いではありません。それぞれの得意・不得意がありますので、良いところをうまく組み合わることが一番だと思っています。
科学的な根拠がないと信用できないと言う人もいると思います。その気持ち、よくわかります。私も理数科から工業大学へ進学したガチガチの理系人間でしたから。「東洋医学?よくわからんな~」って感じでした。でも、長く体に携わってくると、不思議なことがたくさん起こるんですよね。
現代医学でもまだまだ解明されていないこともたくさんあります。そういう時は、数千年という長年のデータの蓄積である東洋医学が力を発揮するんですよね。経験値からくるという意味では職人さんみたいですよね。
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