人体の構造を少し説明します。まず、体の軸として骨があり、周辺の筋肉が体を支え動かしています。そして、お腹の空間に臓器が収まっています。そのため、体の軸である骨が歪み、バランスを崩すと、周辺筋肉、臓器へとその歪みが連鎖します。
そして、骨盤はその中でも体のカナメになります。骨盤が歪むと、前後左右のバランスを保つために膝・腰・股関節・首などを無意識に曲げ、長年それが続くことで痛みなどの異常信号として現れます。
臓器に関しては、特に婦人科系の臓器の多くは骨盤内に収まっています。骨盤が傾き、捻られたら、中の臓器も引っ張られたり、圧迫されたり、影響が出てもおかしくありません。
あくまで可能性であって、絶対なるわけではありません。
実際のところ、骨盤が大きく潰れたり、ねじられることはありません。それでも、左右にひねられたり、前後に倒れることはよくあります。接骨院で多くの人を見てきた経験上、30歳を超えると歪みが出てきて、35歳以上ではそれなりに歪んでいる人が多いです。もちろん個人差はあり、20代でも歪んでいる人もいます。
骨盤中の臓器の位置も、ベストではなく、持てる力をフルに発揮するには本来の位置に収めるべきでしょう。そのため、骨盤も正しいポジションにあった方がいいということになります。
とは言え、自律神経やホルモンの乱れに比べたら、骨盤の影響なんて小さいものでしょう。骨盤矯正だけに時間とお金をかけるのは、得策ではないと考えます。それでも、悪い影響が僅かで、可能性も低くても、少しでも考えられる原因はすべて改善した方がいいと思います。実際、歪みが酷い人や、骨盤内の筋肉が硬くなり過ぎている人もいます。それが血流低下の原因と考えられる人もいます。
心当たりがある方いませんか?一度、骨盤チェックだけでもしてみるといいですよ。