早く妊活に取り組むべき理由

妊活は一日でも早くスタートを切った方がいいよと、いつもお話しています。それをどんなに訴えても、「まだ大丈夫でしょ」「もう少し様子をみてから」となってしまう人が多いです。そのおかげで諦めなきゃいけなくなった人をどれだけ見てきたことか…。理由をいくつか挙げます。

  1. 卵子の老化
  2. 卵子だけでなく、体全体が衰えてくる
  3. 生理が来るたびに落ち込む → ホルモンが乱れる恐れ
  4. 出来ないイメージが常態化する → 自分に自信がなくなる
  5. 子育てするのも若い方が体が楽

「卵子の老化」はよく言われていますので理解しているのではないでしょうか。特に、35歳を過ぎて高齢出産の域に入ってくると、体外受精をしたとしても年々妊娠率が落ちていきます。
そして、卵子に限らず、体全体が徐々に衰えが見られてきます。代謝も落ちてきます。30代になったら体重が落ちにくくなったという実感ありませんか!?更に40代になると何やっても落ちないってみんな嘆いていますよ!それだけお腹の中も衰えが始まっているんですよ。私も40代、認めたくないですけどね。
そして3つ目。例えば半年様子を見ているうちに、その間に妊娠できればいいですけどできなかった場合、生理が月に1回来ている人なら6回生理を迎えることになります。そのたびにテンションが落ち、気持ちも落ち込みます。焦りにつながる人もいます。それがまたホルモンを乱す恐れもあります。
そして、仕事に追われたりタイミングが取れなかったりをしながら、1年、2年と経ってしまい、それらが続くことで、出来ないことが当たり前のようになってきて、「本当に私でもできるのかなぁ」と自分に自信が無くなってしまいます。どんどんネガティブな感情になってしまいます。
卵子の老化に加え、マイナス要素が積み重なっていきます。これは男性には理解が難しい、女性の体・考え方の特徴かもしれません。妊活は、体もメンタルも圧倒的に女性に負担がかかります。そこに旦那さんとのズレも生じます。

以前にもお話しましたが、女性は7の倍数で転機が訪れると東洋医学では言われています。20歳くらいまではどんどん成長します。28~35歳くらいでピークを迎ええ、それ以降は徐々に衰えが始まります(上図の青い線)。
それが、食生活や生活習慣が乱れていたり、ストレスや働き過ぎなどがあれば衰えていくペースも早くなります(上図紺色の線)。場合によっては何かの病気の診断を受けるかもしれません。
でも、体質改善など健康のための努力をすることで、衰えのスピードを緩めることはできます(上図赤い線)。それでも老化は進みます。それを少しでも早くスタートを切った方が、より高い位置をキープできます。上図の黄色の☆とオレンジの☆を比べた時、より若くて状態の高い黄色☆の時点からスタートを切った方が常に良い状態をキープできます。
これは妊活に限った話ではありません。お腹の中もそうだし、外側(皮膚)も一緒です。女性は外側だけ一生懸命にケアしがちですが、本来は中から変えていかないといけません。そのため、私は健康と美容を分けて考えることはなく、同じことだと考えます。

様子を見ている間にできるかもしれません。でも、できない可能性も十分あります。少なくとも今までと同じ生活をしていたら、改善する要素はないですが、マイナス要素は増えていきます。リスクを考えた時、何か行動に起こした方がいいです。
少しでも若いうちからケアした方が、様子を見ているうちにもドンドン状態は下がっていきます。さらに卵子の老化があり、他のマイナス要因が重なったところからスタート切るより、早くからスタートを切った方が絶対いいです!
青のラインを基準とし、それより下を走っている実年齢よりも悪い人(紺色の人)は、青のラインの実年齢相当まで持っていくことは可能だと思います。
でも、青のラインの人が実年齢以上に持っていく”赤いライン”を目指すのはなかなか難しく、早くから対策をするしかないと思います。
妊活だけでなく、美容・健康すべてのために早くから体質改善に臨むことをオススメします。思い立ったが吉日!一日でも早く、気になったその日にスタートを切ることがベストです。これで少しでも私の想いが伝わるとうれしいです!

ABOUT US
鈴木 清文
静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>