妊娠する力

妊孕力(にんようりょく)って言葉を聞いたことありますか?これが正に”妊娠するための力”のことを指します。生殖機能や内分泌の働きで変化します。

「2022年vol.2 プレJineko」にはこのようなグラフが掲載されていました。このグラフの元になっているのは、文科省の保健教材に掲載されていたようです。このグラフ自体には賛否があるようですが、これを信じるとしたら、22歳の時を1とした時、30歳で0.6、35歳で0.5、40歳で0.3くらいでしょうか。生殖医療ガイドラインの中でも、20~24歳で妊孕力はピークを迎え、35歳以上ではピーク時の半分以下まで低下します、とのこと。細かな数値の違いはあれど、35歳でピークの半分くらいということは言えるようです。
もし、心と体が健康じゃなければ、もしかしたらもっと低下しているかもしれません。「もしも」の話をしたらキリがないですが、やはり少しでも早く、そして健康な状態であることが良いことに変わりはありません。今現在の自分の条件で、ベストな状態に持っていくことが大切になります。

卵子の老化」の話はよく言われていますが、老化するのは卵子だけではありません。子宮だってそうですし、もっと言えば、骨も筋肉も心臓も脳も、すべてが老化します。
私個人的には「卵子の老化」はそれほど気にしなくていいと思っています。そもそも卵子はずっと眠っていたわけで、卵子が老化するというより、子宮や卵巣などの周りの環境の悪化が、卵子の発育環境に影響していると思っています。実際、お越しの方たちからは、採卵で卵が採れなかったものが採れるようになったり、採れた卵のグレードも上がったという声をたくさんいただきます。2人目妊活の方で、1人目のときも体外受精を行っているが、歳をとったはずだけど、卵が前よりたくさんとれて、グレードも良かったという声もあります。喜びの声にも書いてくれました。

妊孕力は、何もしなければグラフの通りかもしれませんが、ケアをすれば上げることはできます!それは病院で行う「治療」とは違い、治すものではなく、より状態を高めるものです。妊活においては、不妊治療よりもそちらを高めることの方が効果的な人もたくさんいます。不妊の各種検査を行っても大きな異常が無かった人などは、特にそうかもしれません。不妊治療が必要な方も当然います。一度お話聞かせていただけらたアドバイスさせていただきます。

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鈴木 清文
静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>