女性は鉄が不足しがち

不妊治療中の方たちは、よく「葉酸」のサプリなどを摂取しています。葉酸が妊活の基本のようになっています。しかし、リセットではまずは「たんぱく質」と「鉄」をしっかり摂るように指導しています。

たんぱく質(プロテイン)は、最近では健康業界でも勧められていますので、コンビニなどでもプロテイン商品をよく見かけるようになりました。体作りの基本はたんぱく質です。ムキムキの骨格筋だけでなく、心臓や子宮などの臓器も平滑筋という筋肉で出来ています。しっかりその材料となるたんぱく質を摂りましょう。
また、鉄に関しては、女性は生理などで出血する機会も多く、貧血になりやすいと言われています。貧血の診断を受けていなくても、フェリチンの値が低いと隠れ貧血とも言われています。フェリチンとは、鉄の貯蔵庫と言われ、血中に鉄の在庫を抱えているようなものです。妊娠するためにはフェリチンの値を高く維持しないといけないと仰る医師もいます。
先日も、体調不良から病院へ行って血液検査をしたらフェリチンの値がとても低かったと仰る患者さんがいました。厚生労働省では、30代40代の一日の鉄の摂取量は生理のない方で6.5mg、ある方で11.0mg推奨しています。妊娠したら初期で9.0mg、中期・末期で21.5mg摂取することを推奨しています。
よく「葉酸+鉄」というサプリを見かけます。これらは女性に不足しがちな栄養素です。鉄もしっかり摂取するようにしましょう。

妊活には葉酸!ではなくて、バランスよく栄養を摂り、ベースの体作りをすれば決して妊娠は難しいことではありません。葉酸だけではなくて、バランス良く摂取しましょう!

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鈴木 清文
静岡県浜松市出身。 浜松西高理数科卒業後、大学進学、就職と、流れに任せて時間だけが経つ。生きがいを見つけられず、自分らしい生き方を考え退職。柔道整復師資格を取得後、接骨院を開院。同時に自身夫婦の不妊に対し、何ができるか考え始める。 現在、不妊に悩む夫婦のためにできることを様々な角度から考え、「クリニックで行わないアプローチをなんでも取り入れよう」と日々考察中。患者さんと病院の架け橋役を目指し、これまで200件以上の夫婦に笑顔をお届け。日本生殖医学会会員。 好きな言葉 <夢・生きがい・妄想・まずやってみよう!>